5.3.10

「要求」「要望」「要請」「請求」のちがい

要求:
「待遇改善を要求する」「要求を突きつける」「辞任取り消し要求」
自分がして欲しいと相手に対して強く求めること。

要望:
「ご意見・ご要望の受付」「要望書の提出」
こうして欲しいと望むこと。要求よりも弱い、希望程度の強さ。

要請:
「違法ファイルの削除要請」「見直し要請」「災害国からの派遣・支援要請」
こうして欲しいと、強く願い求めること。「依頼」に近い強さがある。

請求:
「架空請求詐欺」「不当請求」「請求書」「パンフレット・資料請求」
「既存の法律に基づいた権利」にのっとって相手に一定の行為を求めること。

「要」は、強弱はあるが「欲しい」という気持ちを感じる。
「請」は、法律的な響きを感じる。

自分としては、だいたい求め方とその結果でこのように分けられると思う。
「要望」は求める姿勢が弱く、結果はあまりあてにできない。要求に比べると消極的。
「要求」は求める姿勢が強く、結果は当然のものと見込んでいる。一番人間くさく感じる。
「請求」は基本的に法律の適用。法律以外では「法律の適用と同じくらい当然のこと」という前提で一定の結果を求める。法律の持つ硬質の印象を受ける。
「要請」は求める姿勢が「要望」と「要求」の中間ぐらいだが、結果は法律の適用と同じくらいの強さを求めている。何となく腰は低いけど法律的な威圧感が裏に潜んでいるような印象がある。

4 件のコメント:

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  2. http://www.facebook.com/freelance.interpreter
    にシェアをさせてもいいでしょうか。

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  3. 要請書…成る程です。とても解り易やくてどれも社会人として日常的に理解していないとならぬものだと思います。有難う御座いました。

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