7.3.10

「承認」「承諾」のちがい

承認:
「国際政治における国家の承認」「天皇の国事行為における内閣の助言と承認」
「大手二社の事業提携を司法省が承認」「型式承認試験」「日本野球機構承認」

承諾:
「売渡承諾書」「使用承諾証明書」「承諾殺人罪」
「本人の承諾なく写真撮影は違法」「内定承諾」

「承」は「うける」、相手からおくられてくるものごとをうける意味。
「認」は「みとめる」、確かにその通りだ、正しい、当然だとして受けいれる意味。
「諾」は「うべなう」、ひきうける、「はい」と答える意味。

どちらも「相手のたのみや要求を聞いてうけいれる」ところは共通している。
しかし、以下の点で異なると思う。
「承認」は、たのみごとや要求に対し「客観的に正当」と認めてうけいれる。特に社会的権威の高い組織(国、団体)または個人が好んで使うと思う。
「承諾」は、たのみごとや要求に対し、客観性よりも「当事者が賛成」として、うけいれる。法律的な厳密性や、かしこまった印象をうける。

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