5.3.10

「必要」「重要」「貴重」「重大」の違い

必要:
「必要最低限」「必要書類」「必要悪」「必要システム構成」
自分が欲する「もの」「こと」を手に入れるために、なくてはならないもの。

重要:
「重要文化財」「重要参考人」「重要性」「重要度」
大切で必要なこと。ただし「大切」「大事」よりも、客観的で、社会的な評価に耐えられる。

貴重:
「貴重品」「貴重な経験」「貴重資料」
非常に値打ちがあり、大切なこと。有形無形は問わない。需給関係から金銭的に換算するニュアンスを強く感じる。

重大:
「重大事件」「重大違反」「重大発表」「責任重大」
たいへん重い意味を持つこと。印象はよくない。結果的に良くも悪くも社会に衝撃を与えるニュアンスを強く感じる。

必要は「必ず要る」、重要は「重んじ要る」、貴重は「貴び重んじる」、重大の「重」は「程度がひどくはなはだしい」そして大きい。

「必要」は広く使える言葉で、何らかの目的達成を念頭に置いている印象がある。
「重要」は必要の名残はあるが、公共性や客観性を強めた「大切」や「大事」という印象がある。
「貴重」は金銭に交換できなくてもよいが、「もの」の場合、客観的に高い値段がつくことを仮定できなければいけないと思う。経験などは個人の主観しだい。
「重大」は主観・客観を問わず、社会に与える影響が大きいと思われる。

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